劇団土竜10周年記念公演sin,に行ってきた

劇団土竜10周年記念公演sin,に行ってきた
劇団土竜10周年記念公演sin,

この作品は新選組を題材にした「語られなかった物語」的な感じのお話となっていました。

若木は新選組の筆頭局長であった芹沢鴨の愛人だったお梅の役。

実際のお梅は芹沢さんが近藤勇率いる試衛館派の刺客によって殺害された折に一緒に切り捨てられていますが、今回の作品中のお梅は芹沢さんの死後も生き残り、愛する人の残像を胸に新選組への復讐を糧に生きる…。
そんな哀しいそしてどこか狂女のような危うさをかもし出す役でした。

いつも、私は若木の出演する作品の内容を全く知らずに観に行くので、てっきり今回もオモシロイ系の内容だとばかり思っていたんですが、この作品は超シリアスで涙腺が崩壊しましたよ。
(出演するほとんどの作品がどこかオモシロイ系のものなので。これはこれで、笑いすぎて涙腺が崩壊してますが・笑)

とまあ、そんなこんなで。
今回の若木は安心安定の死に役でしたので、大いに大満足?しましたね。

いやあ、これはちょっと身内バカでゴメンナサイかもしれないんですが、死に芸が上手いんですよ、若木って。

なんであんなに上手く死ねるのかな…って、身内ながらに感心するんですよね、死にざま観てると。
壮絶な感じの死にざまも天晴な感じで良いのですが、どちらかと言うと、儚く凛と散りゆく感じとか、哀れに消えゆくさまの表現が絶妙なんですよね…。

さて。
若木の話はこのくらいにして。

sin, パンフレット

今回の作品。
私的な一番の見どころは、演出力でしょうか。

装置は基本、稼働(人力)パネルのみだったのですが、その使い方がうまーい!

パネルはリバーシブルになっていて、城下町、屋内など様ざまなシーンの様ざまな用途で使い分けて、上手く空間を演出していましたが、その配置や流れのセンスがとてもよかったですね~。

(おそらく、演者さんも総動員してるであろう)パネルでの展開は、一つのシーンとして成り立っていて、パネルショー?のようで楽しめました。



あと、稼働する中割幕の使い方は、笑ってしまいました。(全然笑う場面ではないんですが・笑)

上手から下手に幕がシャァァァーーーと幕が走っていきながら、舞台上の演者さん全てをさらって風のごとくハケ、転換とする様は、どう言えば良いのか…「上手くやってるよねえ~」と、クスっとなる感じ?

この感じは映像的で面白かったですね。


またこの作品は場面の切り替えが多い割に完全暗転が少なく、これは演出力に技あり!と思いました。




全体的な感じとしては、映像作品的なニュアンスもあり、テンポの良い展開に最後まで集中して観劇できました。

音楽(BG)のチョイスも好みでした。

演出の方のイメージされる、表現したいビジュアルというか全体像がかなりしっかりしているのかなあ…とか。
そういったところも楽しめました。




今回は初日の1回観で終了。
残念です。


千秋楽にはより一層、良くなっているだろうな、と思いました。



では、最後にお決まりのロビー写真。

若木志帆 sin, お梅

と、発見した次回予告!

エピメテウスの眼鏡 予告

次は劇団レトルト内閣なんだ!
ここも好き!

前に観たのはオペラ座の怪人…ではなく、音楽劇「オフィス座の怪人」!
この作品はそこはかとなくインテリジェンス漂うアフォーさが面白かったな…。

スポンサーリンク

LEAVE A REPLY

*