さらば！我が愛しの長島温泉「オートレストラン長島」

必ず、と言って良いほど。
関東に出向いた帰りに立ち寄ることにしていた長島温泉。
お気に入り（というか、ココしか行かなかったんだケド）はオートレストラン長島の温泉。

この日もワクワクと立ち寄りました。

が、何だか雰囲気が違ーーう！

そう。
ここで引っ張っても意味がないので先に言うと、タイトルの通り、私の『オートレストラン長島（＠24時間営業）』がなくなっておりました。

これは悲劇です。

何だか普通の？レストランに変化したらしい…。
名前も『オートレストランそら』というのに変わってました。

ちょうどプレオープンか何かの日だったようです。

最初はそのこと（以前のお店がなくなったこと）が分からなくて、窓越しに中の様子を伺う、何とも挙動不審な二人組になってしまい…。

せっかくなので（気まずい感じがしたので）、意味もなくコーヒーを飲みに入りました。
リニューアルオープンに訪れた…というのも、何かのご縁かなと思い。
（ついさっきコーヒー飲んだばかりだな…と思いつつ）

以前、食堂エリアだったところは、ほぼそのまま使われていました。
ですが、昭和食堂的な空間だった場所は全席禁煙のオシャレ空間になっていました。

同じく、昭和ゲームコーナーだったエリアは全てのマシンが撤去されておりました。

今後、別の用途に使われるのかな。

真夜中にゲームのスロットに真剣に向きあっていたお兄ちゃんたちの姿が幻のように見え…はしませんでしたが、がらーんとした空間はやはり寂しい感じです。

我々はとても嫌な予感とともに一番気になっていることを、ニュー店舗のスタッフの方におそるおそる訊いてみました。

YAMAMORI「あの…ここにあった温泉は…？？」
NewStaff「もう、閉めることになりました」

やっぱり…なお返事に旅の疲れが倍増しました。

温泉跡地？はマッサージのリラクゼーションルームになっていました。

ちなみに。
在りし日の『オートレストラン長島』はこんな感じ。

24時間、燦然と輝くネオン管の文字が、まず素敵でした。

「このお店って案内板、必要？？笑」っていう規模のお店なんだケド、一応こういうのもあって。

昭和世代には心和むおもてなし感が溢れています。

そしてここですよ、ここ！

この温泉が我々の素敵な中継基地だったというのに！

これ、ちょっと載せたらアカンヤツよねえ…と思いつつ。
もう2度と誰も入らないし（入れないし…涙）まあいいか、って感じで、中の様子も。

いや～、ここのお湯は本当に良かったんですよ。
ちょっとヌルっとした感じの、ツルツル美肌湯だったんです。

長旅の疲れがスッキリ取れるので、大阪まで帰る道中の良い休憩基地だったのに！
ほんと、閉鎖だなんて迷惑ですよ。

我々のお気に入りは露天風呂。
いつ行ってもほぼ貸し切り。（たいてい我々が行くのは夜中が多かったからね・笑）
露天風呂はMAX7人くらいは入れるんじゃないかな？っていう広さ。

YAMAは窯風呂もよく入ってたな…と、しんみり思い出します。

利用客は通常、近所のおばちゃんしかいない感じで（＠女湯ですよ。＠男湯は不明。）、古いけど清潔。
とても良い温泉でした。

今の時代で550円、天然温泉、露天風呂とサウナあり。
駐車場代は無料。
もちろん、車中泊もできる親切仕様の駐車場。

温泉…というよりも限りなく銭湯という仕様だったけど、ポイントカードもあってほんと良心的だったんです。
雨の日とふろの日はポイント2倍だったんだよ…。

ポイントカードは全部貯めると一回入浴料がサービスになるんだけど、結局、私たちは1回分しか貯められなかったな…と。

いろいろな思い出が走馬灯のように駆け巡る。

ときには知らない近所のおばちゃんに
「何処から来たの？大阪！私の親戚が大阪にいて…（中略）…で、私、何歳に見える？…中略…結構歳やけど、若く見えるでしょ？！これはこの温泉のおかげで…以下省略…」

な、話を延々とお風呂場で聞くのも、地方ならではの楽しみだったし。
（私はその時、シャンプーしている真っ最中だったな…とか。）

脱衣所では
「私は目の手術したんやけど…中略…アンタらも気をつけなあかんよ？だいたい、こんな症状が出たら眼医者にすぐ行って…以下省略…」

な、話を延々と聞いたことも、今となっては良い思い出。
（私はその時、ドライヤーの真っ最中だったな…とか。）

夜中に来た時は、タトゥーなガテン系お姉ちゃん2人と一緒になったこともあったし。

実はね。
私はいつか、年越しをこの温泉の露天風呂で向かえる計画をしていたのです。

なので、終わってしまったのは本当に残念でなりません。
（「年末年始の午前0時も営業している」ということを受付の人に事前リサーチまでしていたというのに！）

人間、やはり「いつか」というのはいけません。
思い立ったが吉日…とは本当だな、と、つくづく思いましたね。

併設の食堂はほぼトラックの運ちゃん（っぽい人）が8割だったけど、私はここの定食も好きだったんだよぅ。

とにかく量があってリーズナブル、味もおいしかった。

トン汁定食なんか、たいがい売り切れで、「本当に売ってるのかな？」って思ってたよ…。

調理のおっちゃんは超絶無愛想だったけど、おばちゃんは優しくて親切だったな…。

みんな、いなくなってた。
メニューも全部変わってた。

オシャレなステーキとか売ってた。
（食券だけど）

オーナーが変わったんだね…。

働いてたおっちゃんやおばちゃんはどうなったのかな…、と、私が心配しても仕方ないんだケド。
いつも朝風呂に来てたおっちゃんたちは、ちゃんと他のお風呂に入れてるのかな…。

私の昭和がまたひとつ、終わってしまった。
（来てたのはここ数年、平成だけど）

もう、あと数年もしたらこの看板の意味すら分からなくなるんだろうな…。