生野銀山 秋物語
今回は『生野銀山の歩き方』の続きでございます。
坑道巡りツアーは充実のひと時でした。
「坑道をもう一回、ゆっくりと巡りたいな…」とは思うものの。
坑道の距離は1㎞。
説明板を読みながら巡ると、1時間以上かかりそうな気がします。
坑道内は歩きやすく、先ほどはガイドさんのおかげであっという間に感じたとはいえ。
自力で巡るには少々疲れている気もします。
そして外は雨。
温かい坑道から出るとなおさら肌寒くも感じます。
この空模様だと、今日は日が暮れるのも早そうです。
「早々に帰るほうが良いかな…」とも思うのですが、銀山にはまだ巡るべき場所が残っています。
私の用事もあります。
「さて、どうしたものかな…」
時刻は2時半過ぎ。
他の場所を巡り、再度、坑道を散策する。
この両方をこなすには、体力・気力・時間的にも難しい感じです。
YAMAはすでに気力が切れたのか、早く帰りたいオーラを漂わせています。
そのオーラには気が付かないふりをして、私は考えます。
「さて、どうしたものか…」
今日、私たちはGINZAN BOYSに会いにここ兵庫県朝来市の生野銀山へとやって来たのです、本当は。
⇒超スーパー地下アイドルGINZAN BOYS 公式ホームページ
その一人一人を指さし確認しながら坑道を散策するつもりだったのです、私は。
ですが。
今の状態で総勢60名の指さし確認は、気力的にちょっと無理っぽい…。
ならば。
「他の場所を散策しようそのほうが楽だと思う。」と結論した私は、もう帰ろうよオーラ全開のYAMAに「そこで待ってても良いからね」とできる限り優しく言い放ち。
結構な距離がありそうな階段をガシガシと登っていきます。
もしも。
もしも、です。
この階段の先に何か(面白いモノ)があったらどうするよ?!って話です。
それを見ずしてこのまま引き下がるのは、今生の名折れではないか?とすら思います。
ってことで。
あるのかないのか定かではない「面白いモノ」への探求心をエナジーに変えて!
いざ行かん!!山の上へと。
階段を登り切り、そこでようやく眼に映る景色にハッとします。
「そう、今は秋。紅葉が綺麗だな…。」
気が付けば。
YAMAがすました顔で歩いていく・笑。
あまり深く考えずに生野銀山まで来てしまいましたが、秋の山、紅葉狩りのシーズンです。
「ついでに紅葉狩りもできて良かったな…」と何だか幸せになりました。
これだけでも十分に登ってきた甲斐があったというものです。
雨の紅葉というのも、なかなかに風情があります。
この階段上のエリアは「露頭群」と呼ばれていて、当時の採掘跡などを外側から見知ることが出来る、ってことのようです。(そのまんまや・笑)
さて。
整備されているといえ、ここは野ざらしの山道です。
雨で滑らないよう注意しながらこの先に続く順路をとっとと進みます。
先のツアーで見聞きした様々な採掘の跡がこのどれかに繋がってるいるのかな…と思うと、何とも言い難い不思議なような恐れ多いような気持ちがしてきます。
どれほどの人たちが、どれほどの時間をかけて掘ったのでしょう…。
一人がノミと金づちで1日掘り進める距離は、わずか15㎝です。
何か、顔とか写ったらホント嫌だな…と思いつつ穴の中も一応撮ってみます。
何も写らなくて良かったです。
露頭群では鉱夫が付けたノミの跡も見ることができます。
仏様だったり、文字?お経?のようなものもあります。
これは人の形がしっかり見えます。
2枚目、写真では分かりにくいのですが…。
(実は肉眼でも分かりにくかった・笑。「文字」と言われればそうれっぽい気もしましたが…)
こういう「過去からのメッセージ」を目の前にして、雑念の多い私はふと思うのです。
仮に、です。
この仏様やお経。
実は単なる落書きの類であった…としたら。
銀を掘ってるふりしてサボってたヤツのサイン…ということはないんだろうか??
「いやあ~。一日中岩ばっかり削ってるのも疲れちゃったよ~。飽きちゃったしチョット休憩!テヘペロ♪」的なものだったとしたら…??
私ならやる、かもしれないな…。
やる可能性は高いよね…鼻歌とか歌いながら。
で、後世の子孫たちに鼻歌交じりに掘った落書き(しかもサボり)を「仏様が…」とか「お経が…」とか言われちゃった日には、「もう、何か…ゴメンナサイ」って思うよね…(笑)。
と、雑念全開で岩肌を見つめてしまう次第。
それにしても。
この岩肌は相当堅いのではないでしょうか。
今の時代まで残るほどに刻んだ想いとは、どれほどのものだったのでしょうね。
いずれその想いも時と共に流されていくのでしょうか…。
と、こんな感じでとりたてて「オモシロイ!」と思うモノはなかったのですが。
とりあえず、訪れたのが涼しい季節で私たちには良かったのかな、とは思いました。
順路は思っていたよりも長くて、どこまで行けば良いのかな…?と思いましだが、終点はあるようです。
で、ここが終点ということですが
その先にも道は続きます。
同じ地続きなのに、こういった看板があるだけで、その先がまるで秘境のように感じます。
この道から未知の気配…というところでしょうか。
立ち入り禁止とはなっていますが、ロープ1本張られていません。
ただ、この先に用もなく立ち入る観光客もいないと思う、そんな感じです。
さて、まだ秋とは言え、雨空の山の気温は通常よりも低く感じます。
そろそろ寒さも身に染みてきました。
来た道を折り返し下山します。
すれ違う人もなく、周囲には私たちの歩く音だけが「シャクッ、シャクッ」と響きます。
登って来た時には気づかなかった門。
苔むした屋根に、静けさをより一層深く感じました。
この他、銀山の敷地内には細かく見ると様々なものが見つけられます。
今回、残念ながら見ることが出来なかった鉱物資料館
ここには観音岩とありますが…
とても親切です。
では、お言葉に甘えて指定の場所から見上げてみます。
観音様のお姿、分かりましたでしょうか??
こちらは「不動の滝」とあります。
地下のお不動さんへと繋がっている、ということでしょうか。
近代化のモニュメント?とフランス人技術者の銅像もあります。
生野銀山は「ひかげつつじ」というつつじの名所でもあるようです。
そう言えば、ツアーの参加証にも写真がありました。
池には人が近づいても寄ってこない鯉がいます。
デフォルトで餌も売っていました。
団体様の必須イベントの記念撮影もこんな感じでバッチリ。ですか?
(@YAMA氏撮影作成)
少人数ならコチラのトロッコでの撮影がおススメ。ですか??
(@YAMA氏撮影作成)
一円列車もありました。
周辺の観光案内も充実しています。
生野銀山はペットの入場もOK!
鉱物資料館をのぞき周辺をほぼ制覇したであろう私たちは、お土産館へと向かいます。
お土産館の期待を裏切らないクオリティーに下がっていた体温も一気に上昇。
この品は、お世話になっているお代官様への貢物に丁度良さそうです。
お土産館で少し遊んで(※1)必要な記念の品もゲットしたところで、丁度良い時間となりました。
「さて。そろそろ帰ろうかな~」というところで、突如YAMAがさく裂!(※2)
(おかげで時間がなくなって、鉱物資料館に行くことができなかったのですが)
結局、この日は施設が閉まる5時ギリギリまで、生野銀山で過ごしてしまいました・笑
で、日の落ちた帰りの山道はこんな感じです。
トホホ…。
(※1)お土産館での楽しい様子はコチラの後半部分でどうぞ!⇒『生野銀山 GINZAN BOYS☆1day diary(銀男体験記)』
(※2)YAMAのさく裂ぶりはコチラ⇒『生野銀山で一攫千銀?トレジャーハンターYAMA参上!』で明かされます!多分。(近日公開予定)
史跡 生野銀山
兵庫県朝来市生野町小野33-5
http://www.ikuno-ginzan.co.jp/
休館日:12月~2月のみ毎週火曜日
営業時間:4月~10月:9:00~17:30
11月:9:00~17:00
12月~2月:9:30~16:30
3月:9:30~17:00
入場料:大人900円 中高生600円 小学生400円 小学生未満無料
駐車場:無料
坑道巡りツアーは充実のひと時でした。
「坑道をもう一回、ゆっくりと巡りたいな…」とは思うものの。
坑道の距離は1㎞。
説明板を読みながら巡ると、1時間以上かかりそうな気がします。
坑道内は歩きやすく、先ほどはガイドさんのおかげであっという間に感じたとはいえ。
自力で巡るには少々疲れている気もします。
そして外は雨。
温かい坑道から出るとなおさら肌寒くも感じます。
この空模様だと、今日は日が暮れるのも早そうです。
「早々に帰るほうが良いかな…」とも思うのですが、銀山にはまだ巡るべき場所が残っています。
私の用事もあります。
「さて、どうしたものかな…」
時刻は2時半過ぎ。
他の場所を巡り、再度、坑道を散策する。
この両方をこなすには、体力・気力・時間的にも難しい感じです。
YAMAはすでに気力が切れたのか、早く帰りたいオーラを漂わせています。
そのオーラには気が付かないふりをして、私は考えます。
「さて、どうしたものか…」
今日、私たちはGINZAN BOYSに会いにここ兵庫県朝来市の生野銀山へとやって来たのです、本当は。
⇒超スーパー地下アイドルGINZAN BOYS 公式ホームページ
その一人一人を指さし確認しながら坑道を散策するつもりだったのです、私は。
ですが。
今の状態で総勢60名の指さし確認は、気力的にちょっと無理っぽい…。
ならば。
「他の場所を散策しようそのほうが楽だと思う。」と結論した私は、もう帰ろうよオーラ全開のYAMAに「そこで待ってても良いからね」とできる限り優しく言い放ち。
結構な距離がありそうな階段をガシガシと登っていきます。
もしも。
もしも、です。
この階段の先に何か(面白いモノ)があったらどうするよ?!って話です。
それを見ずしてこのまま引き下がるのは、今生の名折れではないか?とすら思います。
ってことで。
あるのかないのか定かではない「面白いモノ」への探求心をエナジーに変えて!
いざ行かん!!山の上へと。
階段を登り切り、そこでようやく眼に映る景色にハッとします。
「そう、今は秋。紅葉が綺麗だな…。」
気が付けば。
YAMAがすました顔で歩いていく・笑。
あまり深く考えずに生野銀山まで来てしまいましたが、秋の山、紅葉狩りのシーズンです。
「ついでに紅葉狩りもできて良かったな…」と何だか幸せになりました。
これだけでも十分に登ってきた甲斐があったというものです。
雨の紅葉というのも、なかなかに風情があります。
この階段上のエリアは「露頭群」と呼ばれていて、当時の採掘跡などを外側から見知ることが出来る、ってことのようです。(そのまんまや・笑)
さて。
整備されているといえ、ここは野ざらしの山道です。
雨で滑らないよう注意しながらこの先に続く順路をとっとと進みます。
先のツアーで見聞きした様々な採掘の跡がこのどれかに繋がってるいるのかな…と思うと、何とも言い難い不思議なような恐れ多いような気持ちがしてきます。
どれほどの人たちが、どれほどの時間をかけて掘ったのでしょう…。
一人がノミと金づちで1日掘り進める距離は、わずか15㎝です。
何か、顔とか写ったらホント嫌だな…と思いつつ穴の中も一応撮ってみます。
何も写らなくて良かったです。
露頭群では鉱夫が付けたノミの跡も見ることができます。
仏様だったり、文字?お経?のようなものもあります。
これは人の形がしっかり見えます。
2枚目、写真では分かりにくいのですが…。
(実は肉眼でも分かりにくかった・笑。「文字」と言われればそうれっぽい気もしましたが…)
こういう「過去からのメッセージ」を目の前にして、雑念の多い私はふと思うのです。
仮に、です。
この仏様やお経。
実は単なる落書きの類であった…としたら。
銀を掘ってるふりしてサボってたヤツのサイン…ということはないんだろうか??
「いやあ~。一日中岩ばっかり削ってるのも疲れちゃったよ~。飽きちゃったしチョット休憩!テヘペロ♪」的なものだったとしたら…??
私ならやる、かもしれないな…。
やる可能性は高いよね…鼻歌とか歌いながら。
で、後世の子孫たちに鼻歌交じりに掘った落書き(しかもサボり)を「仏様が…」とか「お経が…」とか言われちゃった日には、「もう、何か…ゴメンナサイ」って思うよね…(笑)。
と、雑念全開で岩肌を見つめてしまう次第。
それにしても。
この岩肌は相当堅いのではないでしょうか。
今の時代まで残るほどに刻んだ想いとは、どれほどのものだったのでしょうね。
いずれその想いも時と共に流されていくのでしょうか…。
と、こんな感じでとりたてて「オモシロイ!」と思うモノはなかったのですが。
とりあえず、訪れたのが涼しい季節で私たちには良かったのかな、とは思いました。
順路は思っていたよりも長くて、どこまで行けば良いのかな…?と思いましだが、終点はあるようです。
で、ここが終点ということですが
その先にも道は続きます。
同じ地続きなのに、こういった看板があるだけで、その先がまるで秘境のように感じます。
この道から未知の気配…というところでしょうか。
立ち入り禁止とはなっていますが、ロープ1本張られていません。
ただ、この先に用もなく立ち入る観光客もいないと思う、そんな感じです。
さて、まだ秋とは言え、雨空の山の気温は通常よりも低く感じます。
そろそろ寒さも身に染みてきました。
来た道を折り返し下山します。
すれ違う人もなく、周囲には私たちの歩く音だけが「シャクッ、シャクッ」と響きます。
登って来た時には気づかなかった門。
苔むした屋根に、静けさをより一層深く感じました。
この他、銀山の敷地内には細かく見ると様々なものが見つけられます。
今回、残念ながら見ることが出来なかった鉱物資料館
ここには観音岩とありますが…
とても親切です。
では、お言葉に甘えて指定の場所から見上げてみます。
観音様のお姿、分かりましたでしょうか??
こちらは「不動の滝」とあります。
地下のお不動さんへと繋がっている、ということでしょうか。
近代化のモニュメント?とフランス人技術者の銅像もあります。
生野銀山は「ひかげつつじ」というつつじの名所でもあるようです。
そう言えば、ツアーの参加証にも写真がありました。
池には人が近づいても寄ってこない鯉がいます。
デフォルトで餌も売っていました。
団体様の必須イベントの記念撮影もこんな感じでバッチリ。ですか?
(@YAMA氏
少人数ならコチラのトロッコでの撮影がおススメ。ですか??
(@YAMA氏
一円列車もありました。
周辺の観光案内も充実しています。
生野銀山はペットの入場もOK!
鉱物資料館をのぞき周辺をほぼ制覇したであろう私たちは、お土産館へと向かいます。
お土産館の期待を裏切らないクオリティーに下がっていた体温も一気に上昇。
この品は、お世話になっているお代官様への貢物に丁度良さそうです。
お土産館で少し遊んで(※1)必要な記念の品もゲットしたところで、丁度良い時間となりました。
「さて。そろそろ帰ろうかな~」というところで、突如YAMAがさく裂!(※2)
(おかげで時間がなくなって、鉱物資料館に行くことができなかったのですが)
結局、この日は施設が閉まる5時ギリギリまで、生野銀山で過ごしてしまいました・笑
で、日の落ちた帰りの山道はこんな感じです。
トホホ…。
(※1)お土産館での楽しい様子はコチラの後半部分でどうぞ!⇒『生野銀山 GINZAN BOYS☆1day diary(銀男体験記)』
(※2)YAMAのさく裂ぶりはコチラ⇒『生野銀山で一攫千銀?トレジャーハンターYAMA参上!』で明かされます!多分。(近日公開予定)
アクセスマップ
史跡 生野銀山
兵庫県朝来市生野町小野33-5
http://www.ikuno-ginzan.co.jp/
休館日:12月~2月のみ毎週火曜日
営業時間:4月~10月:9:00~17:30
11月:9:00~17:00
12月~2月:9:30~16:30
3月:9:30~17:00
入場料:大人900円 中高生600円 小学生400円 小学生未満無料
駐車場:無料
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