佐用町昆虫館へGO!

佐用町昆虫館へGO!
ある夏の日に行った佐用町のひまわり畑からの帰り道、面白そうな場所に出くわしました。
(って言うか、迷い込んだ感じ?・笑)



雨は止んでいましたが、夕刻の湿った空気とおい茂る木々に囲まれた景色は、何だかしんみりとした雰囲気です。
そしてそこにはポツンと一軒、公民館のような建物があるばかり。
昆虫館の入口
苔むしたレンガの門がイイ感じです。

そんなイイ感じの門のところには『ようこそ』と書いてある看板みたいなものが…。
お招きいただいているので近寄ってみますと、どうやらここは『昆虫館』のようです。
アリの道
矢印ではなくアリの絵!
芸が細かい…って言うか、このひと手間かけてる感が好きですねー。

で、どうやらこのアリさんマークの黄色の道に従って進め、ということのようですが…。
「ここ、やってるのかなぁ…」という風情に、入ってよいのかどうか迷います。


とりあえず、外まきに何となく中の様子を伺ってみようか…と思いつつ建物の周囲に目をやると、あいにく今日はお休みと判明。
平日休み
昆虫館に鯉…?
この魚の画風がとても気になりココロ惹かれます。

そしてこの看板?のお隣にも何だか面白そうなものが。
ライブカメラ稼動中
「では早速写ってみましょう!」と思いましたが、ふと「今ここで自分の姿をWEBで確認する必要もないよね…」ということに気がつき、ライブカメラはスルーいたしました。


それにしても。
ここの在りよう…と言いますか、全体から醸し出される「何か」に面白そうな臭いがプンプンするんですケドねー。

いやぁー、是非入ってみたかった…。
と、残念がっていても仕方がないので「そろそろ撤収しようかな」と思った時です。

大きな黒い蝶が一匹、私たちの周りにヒ~ラヒ~ラとやってきました。
「蝶がそばに寄ってくるなんて珍しいなー」と、しばらくその姿を眺めたり写真を撮ったり。
蝶

そんなことしてると昆虫館の職員らしき人がどこからともなく登場。
これはタイムリーです!この蝶のことを訊いてみましょう。


MO;「あの、こちらの方ですか?」
職員らしき人;「・・・・・。まぁ、そうですが・・・・。」
MO;「この蝶は何という蝶ですか?」
職員らしき人;「え・・・・。あー・・・・。カラスアゲハ・・・だと思いますよ・・・。」

と、語るその目の不信感がハンパない!
どうやら私たちは不審者と思われている様子がアリアリとしています。
(いきなり質問したのがマズかったのか…?!)

ただ、ここでこの空気のままスゴスゴと退散するのもマズイ気がする…。
(通報とかされたら嫌だし)

とりあえず退散する前に不審者でないアピールだけはしておこう!!


MO;「いえね~。私たち、実は先ほどひまわりの里に行ってきましてね~(以下略)。で、コチラに来ましたらこの蝶が飛んできましてね~(以下略)。ホント、昆虫館がお休みで残念ですぅ~。(^^♪」
関係者;「・・・・・・・・。」
MO;「(^^♪」
関係者;「・・・・・(ニコッ)」

よし!関係者が微笑んだ!(っていうかホッとした感じ?)
どうやら不審者容疑は晴れた模様です。


関係者;「・・・・。入ります?」
MO;「…へ?」
関係者;「中、観ていきます?(ニコッ)」

これはラッキー!勿論ですとも!!私は例の鯉の絵が気になっていますよ!


ということで。
私たちは黄色の道のアリを踏みしめ、イソイソと館内に向かいます。
(訊けばどうやらこの職員の方は、後日この昆虫館で開催するイベントの準備のため、別の施設から応援に来られた、とのこと。少ない人員と予算の中、各地の同じような施設がお互いに助け合いながら運営されているのだそうです。)


「どうぞどうぞ、適当に見て回ってくださいねー。」
と、中では館長さん?がイベント準備中でお忙しいにも関わらず快く迎えてくださいました。

館長さん?曰く、後日に団体の園児さんがやってくるので、その準備をされている…とのこと。
「来る人に楽しんでもらおう」「どう楽しませようか」ということで、来館する園児さん向けの仕様に展示内容を替えていらっしゃった。
本来、平日は休みだけれど今日はその準備でたまたまいらしていた…というわけです。

しかし。
ひまわり畑でも思いましたが、これは佐用町の土地柄なのでしょうか。
ここでも「来る人のため」「楽しんでもらおう」という想いに触れ、とても心が温まりましたね。

おそらく私たちにも「せっかく来たんだし」との思いやりから、中に入れてくださったのだと思います。


「すぐ帰りますので…」と、お言葉に甘え勝手にあれこれと見て回ります。
昆虫館内
昆虫館内2
昆虫館内3
子供たちの絵が掲示してたあったり寄贈の標本があったりと、アットホームな館内。
展示は詳しい説明がついている物が多くてその説明もなかなか面白く、結局一つ一つをじっくり見て回っていると、あっという間に時間が過ぎます。
赤青メガネ
元祖3D
…YAMAも楽しんでいるようです。


で、結局。
気になる鯉?の絵のことは聞きそびれて謎のままですが
マムシの新聞記事
佐用町がマムシと共存する土地だということはよく分かりました。
(ひまわり畑のマムシ看板も印象的でした・笑)


つまり、ここ佐用町「昆虫館」は地域に密着した自然館…という感じでしょうか。
そう言えば、表にもこんな看板があったな…と。
自然に親しむところ
これはこの昆虫館のコンセプトだったのですね。


実際のトコロ。
私たちは普段、昆虫にさほど興味もないわけですが、逆に昆虫や自然のことを知らない分、新鮮で興味深くお話を聞くことができて面白かったですね。
結局、館長さんや応援職員さんとの会話が弾んでしまい、ほんの10分のつもりが予定時間を過ぎて小一時間ほど滞在してしまいました。

イロイロなお話を聞かせていただき楽しかったデス。

お忙しいところ本当にありがとうございました。
建物入口で記帳してください


アクセスマップ


佐用町昆虫館
兵庫県佐用郡佐用町船越617
http://www.konchukan.net/sayo/
開館日:4月~10月の土日祝日
開館時間:10:00~16:00
入館料:無料
駐車場:有(無料)

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