車中泊は楽しい 大阪発~下道で行く!車中泊旅行編7~

車中泊は楽しい 大阪発~下道で行く!車中泊旅行編7~
埼玉からの帰り道では色々なことに遭遇する率が高いんです。
(とは言え2回ですが)


そもそも車中泊に目覚めたきっかけも埼玉からの帰り道。

まだ、箱根に雪の積もる季節のこと。

その日は関西では珍しい大雪で、私たちは「あと2時間で帰宅できる」というところまで来ての、足止めとなったわけです。

周囲には宿泊できる施設もなく。

かと言って、チェーンも装備していなかったので、移動することもできず。

時間は真夜中。

運よくコンビニがあったので、その駐車場で待機させていただいたのです。


街から外れた場所にポツンとあるそのコンビには、真っ暗な中に光り輝く存在のようでした(笑)。

「雪、止まないかなぁ…」と思いながら、駐車場の外灯だけが煌々と輝く夜空を半ば諦め気分で見上げた瞬間。

真っ暗な空間の中、外灯の光の筋にだけ音もなく無数の雪がただ舞い降り続ける雪・雪・雪。

その時点では写真を撮るなんて頭になく、今思えば撮っておけば良かったな、と。

真横にコンビニがあるので、本当は周囲の景色も見えていたはずなんですが…。


なぜかそのとき、私の目には光と闇と雪だけになってしまい…(笑)。
周囲の音も消えて、無音の中に降る雪の音が「シンシン・シンシン・シンシン」と聴こえないけど聴こえる、みたいな。
(アレ?おかしい…??・笑)
「あぁ、雪って本当にシンシンってふるんだぁ~!」とか思ったりしながら。

「あぁ。こんな素敵な環境?で眠ることができるなんて、何て幸せなんだろう!」

この瞬間に車中泊決定。

(実はその直前まで車中で泊まることなど頭の中には微塵もなかったんですよ。
ところが「美しい雪」を見たとたん、もう、車中で泊まる気満々になって、ホント、お気楽です。)


何と言いますか。

そのときの気分は、例えば、あたかも大宇宙の中でポツンと浮かびながら眠るような、無限の中の個を感じるような、そんな気分だったんですよね~。

まぁ実際には。

何の装備もなく、予備で積んできた毛布から着てきたコートまで、とにかくありったけのものを身にまとい、寒さをしのぐことにはなりましたケド(笑)。


それ以来。

「車中泊は楽しい」と、インプットされてしまいました。
ちなみに。
この後、後日速攻で雪装備を整えたのは語るまでもありません…(笑)。


※この記事は2013年5月9日にFacebookノートで公開したものです。

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